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高木浩人


学生へ、あるいはこれから入学を目指す方へのメッセージ
「何か変だな」という感覚を大事にしてください。「そうすることになっているから」、「みんながしているから」する前に、「どうせ仕方がない」と思う前に、「何か変だな」と思ったら、その自分の直感にこだわってください。たとえば裁判所で言い渡される判決について、「何か変だな」と言い続ける人々が増えていき、裁判員制度の導入へと至りました。最近は不動産屋さんで、「礼金0円」という広告もよく目にするようになりました。あなたの「何か変だな」が世の中を動かすかもしれません。少し見回せば、世の中には「何か変なこと」がたくさんあります。

最近の研究上の関心

個人と組織の関係に関心を持っています。個人の組織に対する態度はどのように形成され、それがどのような影響をおよぼすのか、また、組織は生き延びるためにさまざまな対策を講じるわけですが、それが個人と組織の関係にどのような影響をおよぼすのか、といったことに関心を持っています。要は個人は組織とどのように渡り合っていくのか、組織は個人をどのように扱うのかということです。

最近の研究業績

著書
【単著】
  • 組織の心理的側面-組織コミットメントの探求(2003 白桃書房)

【共著】
  • 高齢者就労の社会心理学(2001 ナカニシヤ)
  • 会社人間の研究-組織コミットメントの理論と実際(1997 京都大学学術出版会)
  • コンピュータ化の経営管理(1996 白桃書房)

【分担執筆】
  • 展望 現代の社会心理学3 社会と個人のダイナミクス(2011 誠信書房)
  • よくわかる組織論(2010 ミネルヴァ書房)
  • 産業・組織心理学ハンドブック(2009 丸善)
  • 社会心理学事典(2009 丸善)
  • 幸せな高齢者としての生活(2009 ナカニシヤ)
  • 企業変革の人材マネジメント(2008 ナカニシヤ)
  • 初めて経営学を学ぶ(2005 ナカニシヤ)
  • 非合理組織論の系譜(2003 文眞堂)
  • 組織行動の社会心理学(2001 北大路書房)
  • 組織調査ガイドブック-調査党宣言-(2001 有斐閣)
  • AMOSによる共分散構造分析と解析事例(1999 ナカニシヤ)
  • 変わる社会・変わる生き方(1999 ナカニシヤ)
  • データ解析ミニマムエッセンス-SPSSで学ぶ統計手法-(1996 ナカニシヤ)
  • 人間関係のプリズム(1996 ナカニシヤ)
論文
【単著】
  • 大学からのサポートに関する研究-サポート知覚と大学への要望の関連-
    (2013 愛知学院大学論叢心身科学部紀要,9,11-15.)

  • 学校のメンタルヘルスへの組織心理学的考察(2013 愛知学院大学心身科学研究所紀要心身科学,5,37-44.)

  • 大学生の組織帰属意識と充実感の関係(2)-所属組織による差異-(2008 愛知学院大学論叢心身科学部紀要,3,47-54.)

  • 大学生の組織帰属意識と充実感の関係(2007 愛知学院大学論叢心身科学部紀要,2(増刊号)61-67.)

  • 大学生の自己開示と孤独感の関係-開示者の性別、開示相手、開示側面の検討-
    (2007 愛知学院大学論叢心身科学部紀要,2,53-59.)

  • 大学からのサポートが大学の魅力、学生の充実感、孤立感におよぼす影響
    (2006 愛知学院大学論叢心身科学部紀要,1,51-57.)

  • 多次元概念としての職種コミットメント(2003 愛知学院大学文学部紀要,33,9-22.)

  • 多次元概念としての組織コミットメント(2003 社会心理学研究,18,156-171.)

  • なぜ会社に所属するのか-自由記述に基づく検討-(2002 愛知学院大学文学部紀要,32,21-27.)

  • POS研究の展開(2001 愛知学院大学文学部紀要,31,17-25.)

  • 従業員の職種へのコミットメントに関する基礎的研究(1998 産業・組織心理学研究,12,49-56.)

  • 雇用構造の変化と組織コミットメント(1998 日本労働研究雑誌,455,2-12.)

  • 医療におけるコミュニケーション(1998 年報人間関係学(光華女子大学人間関係学会),1,13-24.)

  • ネガティブな側面の自己開示が対人認知に与える影響-探索的検討-(1998 光華女子大学研究紀要,36,99-116.)

  • 組織コミットメント-その定義と関連概念-(1997 心理学評論,40,221-238.)

  • 青年は何を望ましくないと考えているか(1997 光華女子大学研究紀要,35,67-76.)

  • 高関与次元における自己評価(1995 光華女子大学研究紀要,33,83-95.)

  • 自己評価維持の方略に関する研究(1994 光華女子大学研究紀要,32,83-93.)

  • 自己開示行動に対する認知と対人魅力に関する研究(1992 実験社会心理学研究,32,60-70.)
【共著】
  • 大学生の制御焦点とリスク志向の関連/三ツ村美沙子・高木浩人
    (2013 愛知学院大学論叢心身科学部紀要,9,17-23.)

  • 大学生における職業志向と制御焦点の関係/三ツ村美沙子・高木浩人
    (2013 愛知学院大学心身科学研究所紀要心身科学,5,45-50.)

  • 制御焦点の先行要因、関連要因、結果/三ツ村美沙子・高木浩人
    (2012 愛知学院大学論叢心身科学部紀要,8,45-51.)

  • 承認欲求、制御焦点と親の社会的勢力の関係:仮説の提示/三ツ村美沙子・高木浩人
    (2012 愛知学院大学心身科学研究所紀要心身科学,4,49-55.)

  • 大学生における賞賛獲得欲求・拒否回避欲求と両親への社会的勢力認知との関連/三ツ村美沙子・高木浩人
    (2011 愛知学院大学論叢心身科学部紀要,7,23-31.)

  • 組織研究における個人差の検討-モデレータとしての従業員要因-/高木浩人・石田正浩
    (2011 愛知学院大学心身科学研究所紀要心身科学,3,91-99.)

  • 企業の管理職適性を測定する「行動力」質問紙の開発/川西千弘・高木浩人
    (2009 産業・組織心理学研究,23,61-72.)

  • 人的資源管理施策の受容促進における精緻化見込みモデルの適用可能性-大学生を対象とした調査-/松山一紀・高木浩人・石田正浩
    (2008 産業・組織心理学研究,22,27-37.)

  • Research in Organizational Behaviorに見る産業・組織心理学研究の動向/石田正浩・高木浩人・益田圭
    (1998 産業・組織心理学研究,11,159-172.)

  • A study of antecedents of organizational commitment./Tao,M., Takagi,H., Ishida,M., & Masuda, K.(1998 Japanese Psychological Research,40, 198-205.)

  • International Review of Industrial and Organizational Psychologyに見る産業・組織心理学研究の動向/田尾雅夫・高木浩人・石田正浩・益田
    (1997 産業・組織心理学研究,10,121-130.)

  • 高齢者雇用研究の課題/高木浩人・石田正浩・益田圭
    (1996 光華女子大学研究紀要,34,61-71.)

  • 地方自治体におけるコンピュータ活用の状況適合/高木浩人・吉川肇子・田尾雅夫
    (1996 産業・組織心理学研究,9,115-123.)

  • 成功と失敗の帰因:日本的自己の文化心理学/北山忍・高木浩人・松本壽弥
    (1995 心理学評論,38,247-280.)

  • Computer technology and motivation for work:A case of newspaper company/Tao, M., Kikkawa, T., & Takagi,H.(1993 Journal of Science of Labor,69,1-8.)

  • コンピュータ化が管理監督行動におよぼす影響について/田尾雅夫・吉川肇子・高木浩人
    (1992 京都府立大学学術報告・人文,44,69-83.)

  • コンピュータ導入による組織の変化-とくにコンピュータ化と官僚制システムとの適合関係に関して-/吉川肇子・高木浩人・田尾雅夫
    (1992 産業・組織心理学研究,6,25-35.)

  • コンピュータ化が組織のなかの人間行動におよぼす影響について/高木浩人・吉川肇子・田尾雅夫
    (1991 産業・組織心理学研究,5,33-42.)

  • コンピュータ化が組織風土やモチベーションにおよぼす影響について/田尾雅夫・吉川肇子・高木浩人
    (1990 京都府立大学学術報告・人文,42,147-159.)

  • コンピュータ化と仕事の構造変化/田尾雅夫・吉川肇子・高木浩人
    (1989 京都府立大学学術報告・人文,41,67-88.)

略歴

1987年 京都大学文学部卒業
1989年 京都大学大学院文学研究科(心理学専攻)修士課程修了
1992年 京都大学大学院文学研究科(心理学専攻)博士課程単位取得退学
1994年 京都光華女子大学文学部人間関係学科講師
1999年 京都光華女子大学文学部人間関係学科助教授
2000年 愛知学院大学文学部心理学科助教授
2003年 愛知学院大学心身科学部心理学科助教授
2005年 愛知学院大学心身科学部心理学科教授